2012年08月25日

槍ヶ岳・双六岳

山は楽しい。だけど危険と隣り合わせであることを実感する山旅となりました。

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8/17(金)
4時に浦和を出発。中央道は順調で5時半に談合坂SAで日の出を迎える。
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9時過ぎには北アルプスの岐阜側の玄関口である新穂高温泉に到着。
無料駐車場は既に満車だったが、なんとか場所を確保し身支度を整えて入山する。
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初日のコースは新穂高から右俣林道で穂高平小屋→新穂高→白出沢→滝谷避難小屋→槍平小屋というルート
コースタイムは4時間半と短めにして、初日なので早めにテント設営して星でも見ながらゆっくりワインと夕食を楽しむ計画。

始めの2時間は単調な林道をダラダラと登る。
白出沢からは樹林帯の山道となるが、足場もよく斜度も適当で登りやすい。
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槍平小屋に到着。
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すると途端にバケツをひっくり返したような豪雨が。。。15分でも到着が遅れたらパンツまで濡れるところが、ホントに運が良かった。
豪雨でテントを設営できず、小屋でビールを飲んで待機。

小雨になったのを見計らって傘さして設営したが、設営後に雨は止んだ。。。
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初日の夜は豪勢なメニュー
ワインと沢で冷やした胡瓜のディップ、アスパラガスとベーコンのソテー、キーマカレー&ナンなど。少しやり過ぎ感あり。
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翌日の晴天を期待しつつテントに入るが、夜中も強い雨で不安な一夜を過ごした。


8/18(土)
朝になったら晴れていた。
2日目の朝食は
フランスパン&ツナマヨとハム、カップスープ
スタバの粉コーヒー。
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テントを回収して槍ヶ岳を目指す。

2日目のコースは
槍平小屋→千丈分岐→千丈乗越→西鎌尾根→槍ヶ岳
と、裏側から槍ヶ岳にアタックするコース。上高地側からのアプローチより距離が短い。

しばらく樹林帯のキツイ登りが続くが、森林限界を超えると後方には笠ヶ岳、右手には北穂高岳と素晴らしい展望。正面に槍ヶ岳の雄姿が見えるとモチベーション全開となる。
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千丈乗越経由で槍ヶ岳の西鎌尾根へ出ると景色は一気にアルペンムード。
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しかしこの先の尾根づたいの登りがキツかった。自分は高度に弱いことを自覚した。息が続かないので休みながら登り切る。しかし気づいたら雲の上に出ていた。
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頂上に到着。
手前が大槍で奥が小槍。
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少し休憩してから山荘に荷物をデポして穂先へ向かう。
梯子と鎖を頼りにほぼ垂直な岩場を登る。長い梯子は怖いので下を見ないようにして一気に登る。
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本当の槍ヶ岳山頂に到着。
狭いスペースに20人くらいの人が居て達成感を味わっている。
中にはかなりご高齢な方々もいて驚いた。
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かなりの高度感に落ち着かないなか、視界は完全ではないが、霧の晴間からの眺望を楽しんだ。そして下りの梯子はもっと怖かった。
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穂先から降りた直後に激しい雷雨。
槍ヶ岳山荘内は上高地側から雷の恐怖に怯えながらズブ濡れで上がってくる登山者でごった返した。
本当はここで雄大な景色を見ながら優雅な昼飯を作って食うはずだったのに、しかたなく軒先でみじめにラーメンを作って腹に入れた。

そのころ、数名の団体が激しい雷雨のなか穂先に向かって登り始める。山荘から拡声器で危険を促すが聞こえていないのか止まるそぶりもなく、制止に走るスタッフも。
近くで激しく雷鳴が響くが大丈夫だろうか、みんな軒先から心配して観ていた。

雨宿りが2時間以上も続き、次の小屋へ行くにはそろそろタイムリミット。最悪は混雑する槍ヶ岳山荘での素泊りも考えたが、そうこうしているうちに雨が小降りになり雷もほぼ止んだ。



ギリギリのタイミングで当初の計画から2時間遅れで西鎌尾根を双六岳に向けて出発。
徐々に雲も切れて青空となり、延々と続く稜線の道は雲の上を歩いているよう。
やはり俺はピークハントより景色が良い稜線を眺望を楽しみながら歩くのが好きなんだと思った。高度も2500mくらいが限界値だし。
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後ろを振り返ると常に美しい槍ヶ岳の勇姿が。ところが山頂の穂先の真上でヘリがずっとホバリングしている。あんな場所にいるということは荷上げのヘリではないことは誰が見ても明らかだった。まさかさっきの無謀な団体が…なんことでなければいいと祈りながら日暮れ前に目的地に着くために先を急いだ。
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最初のうちは快適なルートだった西鎌尾根も後半に2つほど尾根沿いの高いピークを超える。
普段なら何てことはないが、20kgのザックで10時間近くは脚にきた。ふらふらになって何とか陽暮前の5時過ぎに双六小屋に到着した。
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平坦でペグも効く広いテント場は天空のキャンプ場という雰囲気。スペースも余裕があり平らな場所を確保できた。
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この日の夕食メニューは
ワイン、スパゲティボロネーゼ、チーズ、など
しかし疲れすぎたのか食欲がなく、あまり食わずに寝てしまった。


8/19(日)
ガスのなかからぼんやりと日が昇る。今日は俺の誕生日だ。
下界と隔絶された山奥の小屋で日の出を見ながら、こんな誕生日の迎え方も悪くないと思った。
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朝食は
残りのフランスパン&ツナマヨとハム、カップスープなど
荷物を軽くしたいので残り物を頑張って食べたが、いずれにしても今回は食糧が多すぎだったw 次回はほどほどにしたい。
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6時過ぎに双六小屋を出発。
今日のコースは
双六小屋→弓折尾根→鏡平山荘→わさび平小屋→左俣林道→新穂高へ下山
ほぼ全て下りのコース。
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双六から弓折岳までは槍ヶ岳を左手に観ながら快適な尾根道。弓折乗越の分岐から急坂を降りると鏡平山荘に到着。
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ちょうど運良くガスも無くなり池に映る槍ヶ岳、大キレット、穂高連峰を観ることができた。
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ここからわさび平まで2時間以上一気に下る。勾配がきつく登ってくる登山者はかなり辛そう。下りは楽勝と甘く見ていたら長い下りで足の指に靴擦れが発生し、脚もふらついてきてかなりペースダウン。やっぱり荷物の影響だろう。Merrelの軽量なトレッキングブーツでは荷の重さに釣り合わないみたい。

わさび平小屋で昼食して1時間ほど平坦な林道をのんびり歩くと新穂高にたどり着いた。

駐車場に近い川沿いの温泉宿「深山荘」で汗を流す。硫黄臭が強くて湯の花がたんまりのお湯を贅沢に掛け流す温泉は泉質も自分好みで湯上りもすっきりするいい湯だった。

今回の山歩きではいろいろ考えさせられた。
自然は素晴らしさの隣に危険が同居しており、決して無理をしてはいけない。甘く見てもいけないこと。
そして、天候や山のレベルにかかわらず装備は万全を期す必要があること。

槍ヶ岳の落雷で亡くなったかたのご冥福をお祈りします。



八ヶ岳・双六 at EveryTrail
EveryTrail - Find trail maps for California and beyond
posted by hiro_yaji at 11:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 山歩き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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