2016年08月22日

屋久島

毎年恒例の夏山登山(去年は四国チャリツーリングだったけど)、今年は色々考えて屋久島へ

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自分の山登りは屋久島が原点であり、白谷雲水峡をトレッキングして太鼓岩からの絶景に感動したのが8年前だった。
その頃は何も知らなかったが、その後いろんな山を経験して屋久島の最高峰である宮之浦岳を登るというのは感慨深い。

8月22日(月)鹿児島で前泊

山道具を担いで会社に向かい、荷物は秋葉原駅のコインロッカーに預けた。
仕事を早く終えて、最終便の飛行機で鹿児島に向かう計画だったが、生憎この日は日本列島に3つの台風が押し寄せており、特に台風10号が関東地方に接近かと思ったら異例の進路で西へ向かう不思議な状況。仕事しながら羽田の運行案内を見ると半数以上が欠航で空港は大混乱しているという。同行する相方は14時のANAで奇跡的に飛ぶことができたらしく、仕事中も台風の状況が気になって仕方がなかった。

仕事を終えて荷物をピックアップして急ぎ羽田へ向うとこの時間でもまだ空港は大混乱しており、どうなるかと思ったが1時間の遅延でなんとかJAL最終便は飛んでくれた。

鹿児島市街で相方と合流。ホテル近くの居酒屋で夕食をいただき、奇跡的に鹿児島まで来れたことを祝う。

8月23日(火)屋久島への移動と安房川でリバーSUP

台風10号は鹿児島直撃にはならず沖縄方向に南下した模様。天気は良いが近くにいるので海は荒れているらしい。
鹿児島港から南に向かうフェリーは欠航しているそうだが、高速船トッピーは何事もなかったかのように出航してくれた。
2時間ほどで屋久島の宮之浦港に到着。
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ちょうどやってきたバスで安房へ向かう。
8年ぶりの上陸だが街の雰囲気はあまり変わっていない。

安房に到着し、この日の宿「民宿 水明荘」に向かう。
バス停から安房川沿いに歩くと一番奥が水明荘だった。
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まだ11時くらいだったが、空いていたので部屋を使わせていただいた。
建物は古いが部屋から安房川を望む抜群のシチュエーション
宮崎駿が定宿にしているというだけある。
まだ掃除中で忙しそうだったが無理をお願いしてビールを一杯いただいた。とても暑い日で川を見ながらの一杯は最高に美味かった。
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安房唯一のスーパーに買い物がてら、お昼ご飯は民宿の女将に勧めてもらった港に近い綺麗なカフェ風のレストラン「和茶灯」(わさび)でカレーをいただいた。
民宿に帰ると既に予約してあるSUPのツアーガイドが迎えに来ていた。

初日のイベントは安房川のリバーSUPクルーズ
安房川の河口付近から出発し、流れの穏やかな川を上流に向かって漕ぎ進む。
SUPは海で2回ほど経験したが、うねりや波の影響がないので川の方が断然漕ぎやすく安定しているから初心者でも問題ない。ツアーの同行者は初めてだったそうだが、経験のある自分より上手に漕いでいた。
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河口付近でも普通の川と比べたら綺麗な水なので落ちても嫌な感じはしない。むしろこの日は真夏の日差しで暑かったので、何回かわざと落ちた。
S字の川を上っていくと短い川なのであっという間に中流域の雰囲気となり、水の透明度が増してくる。
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さらに漕ぎ進むとあっという間にV字渓谷の上流域の雰囲気になる。
これ以上はSUPでは進めないところまで漕ぎ進んで休憩。
ツアーガイドがお湯を沸かして紅茶とお菓子のサービスをしてくれた。
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下りは漕がなくても進むので、ボードの上に寝転んで青い空と雲を見ながら優雅に川下りを楽しんだ。

屋久島の地形は小さな島に二千メートル級の山があるので川は短い。
なので海から少し遡っただけで、河口域・中流域・上流域が味わえる。
自分としては海よりこちらの方が楽しいと感じた。


部屋に戻って風呂を頂いても夕食まで少し時間があったので、安房の小さな町を散策。

SUPのガイドが勧めてくれた商店街の小さな酒屋「泊酒店」をのぞくと、店主が屋久島の焼酎の試飲をさせてくれた。
屋久島には東京でも手に入る「三岳」以外にも色々な焼酎があるが、蔵元は2つしかないそうだ。
色々飲ませてもらって三岳の原酒を自分用の土産に購入。さすがに担いで山を歩くのは避けたいので宅配便で宅送した。
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水明荘で夕食を頂いて早めに就寝。


8月24日(水)宮之浦岳トレッキング 1日目

早朝5時。迎車のタクシーに乗り込んで宮之浦岳の淀川登山口まで乗せてもらう。
海抜0メートルから登山口の標高は1500メートルなので、ぐんぐんと急な坂道を登っていく。
小さい島なので悪路かと思いきや、奥地まで道が整備されていて驚かされる。
途中に大型バスも行き来するので混雑するかと思ったが、大半は荒川登山口から縄文杉を目指す日帰りツアーのチャーターバスだったようで、淀川登山口には1組の登山客しかいなかった。
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支度をしているといきなり雨が降り出した。
雨は覚悟していたが最初からレインウエアとは気が重い。

登山口からしばらくは木道の整備された樹林帯を進む。幸い雨はそんなに強くない。
小一時間ほど歩くと淀川小屋に着いた。
ここの水場で水の補給を想定していたが、川の水なので次の水場にすることにした。屋久島のトレッキングコースは水場がたくさんあるので焦る必要はない。

二時間弱歩くと花之江河に到着。少し開けた湿原で晴れていた綺麗だったであろう。
ここから黒味岳に荷物をデポしてピストンする予定だったが、雨で眺望も期待できずキャンセルして先に向かった。
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ここから宮之浦岳までは二時間ほど。
安房岳、翁岳、栗生岳などを見ながらの気持ちい稜線歩きのはずだが、樹林帯を抜けて風の影響も受け始め、風雨にさらされながらの行程で正直つらくて撤退も頭をよぎった。レインパンツとゲイターを履くのをサボった結果、靴の中が大量に浸水して気持ちが悪い。
修行のように黙々と歩き、ところどころにあるいかにも屋久島っぽい巨岩の風景も楽しめる余裕はなかった。
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宮之浦岳の山頂に到着。
当然視界はゼロ(笑)
悔しいけどすぐ下山。
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ここから2時間ほどで新高塚小屋へ
新高塚小屋と高塚小屋があるが、新のほうが古いというわかりにくネーミングになっている。
繁忙期は広い木製のデッキがテント埋まって張るスペースもなくなると聞くが雨なのでテン泊はゼロだし、小屋の中にも先客は1組のみ。
ここに着く頃には雨が上がったので、軒先で濡れた服と靴を乾かしつつ少し遅めの昼食。
道中は風雨で昼飯はカロリー摂取用のゼリーしか食っておらず、疲れて時間もないので簡単なカップ麺だったがこの上なく美味しく感じた。

小一時間ほど休み、ここで泊まるか迷ったがやはり新しい小屋がいいだろうということで、生乾きの服を着て、高塚小屋を目指して出発。
出発するとまた雨が降り出し、乾かしたレインウェアをまた着る羽目に。
耐えながら早足で進みまもなく高塚小屋に到着。
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確かに新高塚小屋より新しく明るい作り。
3階建てだが、我々が到着時点では3階に1組しかおらず、最悪を覚悟して持参したテントは使わずに済んだ。
1階のスペースを広々と使わせていただこうと荷物を広げていたら、次から次へと団体が小屋に到着し、気がつけば満員になってしまう。
避難小屋なので仕方がない。満員になった後に外国人のカップルが到着。寝るスペースがないので軒先きにテントを張っていた。

夕食はパスタと魚肉ソーセージ。
疲れていたのでこれも美味しくいただきました。
この夜はかなり強く雨が降ったようで、テン泊だったら大変だったかも。


8月25日(木)宮之浦岳トレッキング 2日目

朝飯はアルファ米のドライカレー。
帰りのバスの時間を考えて遅めの7時にスタート。

高塚小屋を出るとすぐに縄文杉がある。
屋久島は2回目だが初めて見る縄文杉は朝霧に包まれて荘厳な雰囲気を醸し出していました。
人の少ない朝に贅沢に朝霧に包まれる縄文杉を観れるのは高塚小屋に泊まる大きなメリットだと思います。
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屋久島の森を下る。このルートは日帰り可能なのでガイドツアーの人が多く、道は狭いのですれ違いで待たされることも多数。
急な斜面には階段が整備され、スニーカーの人やトレランの人も見かけました。

1時間ほど歩くと有名なウィルソン株に到着。

切り株の中に入り空を見上げても、よく写真で見るハート型の空には見えない。
一緒に切り株に中にいたツアーガイドの説明を聞いて、ある特定の場所からカメラを構えるとハートが映るということを知り、試してみると確かにハート型だった。
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さらに少し下ると有名なトロッコ道。
線路の間が木道になっているので、前評判で聞いていたように枕木が邪魔で歩きにくいということにはなかった。
今までずっとアップダウンを繰り返してきたので、平らな道がありがたく感じられた。
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1時間ほど歩くと楠川別れという分岐点があり、うっかり見逃しそうな分岐だったが、ここを曲がって白谷雲水峡方面へ向かう。
ここまでだいぶ降りてきたのでもう登りはないのかと思っていたら、ここから辻峠までは森の中の登り坂で、とても長く感じた。

辻峠でザックをデポして太鼓岩へ
ここまですっと森の中を歩いてきたので天気の状態は分からなかったが、奇跡的に青空が見えてきて期待が高まる。
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10分ほどで太鼓岩に到着。期待していた絶景に感動。
昨日歩いてきた稜線と宮之浦岳のピークが薄い雲越しに見えて、左手には海も見えて、とにかく気持ちが良かった。
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辻峠で昼飯を食べて白谷雲水峡を下山。
美しい苔に包まれた森の景色はやはりここが一番きれいだった。
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登山口から宮之浦へ向かうバスからの景色も綺麗だった。
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宮之浦に着き、この日泊まる民宿「海星1」にチェックイン。
こじんまりした民宿だが清潔で全部屋にシャワーにある設計。
洗濯機が無料で使えたので助かりました。
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洗濯物を乾燥している間に、空腹を満たしに民宿の隣にある「焼肉一風堂」へ。
ここの焼肉屋さん、とてもボリューミーでした。知らずにたくさん頼みすぎてテーブルに並んだ肉を見て途方にくれましたが、2日間ドライフードしか食っていなかったので肉に飢えており、気付いたら完食していました。
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食い過ぎたけど気持ちよくて、川方面に向かって散歩。
偶然見つけた綺麗なバー「PANORAMA」で寄り道して、地元の焼酎を一杯いただいて帰りました。



8月26日(金)最終日

4日間の屋久島の旅もあっという間に最終日となり、部屋を片付けて、お土産を買ってフェリー埠頭へ。
名残惜しくもトッピーで鹿児島へ向かう。
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鹿児島ではお昼ご飯を食う時間があったので、黒豚トンカツを頂いた。
「黒かつ亭」http://kurokatutei.net/kurokatutei
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8年ぶりの屋久島で
前回は体験できなかった島の奥深くまで入り、山と川と森を堪能した旅ができて大満足でした。
屋久島がますます好きになりました。


posted by hiro_yaji at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 山歩き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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